富士市の解体見積もりはどう比較する?見積書の見方を解説
富士市で解体工事の見積もりを比較する方へ。総額だけでは判断できない理由から、建物本体、付帯工事、残置物、アスベスト、地中埋設物、追加費用まで、見積書で確認したいポイントを解説します。

解体工事を検討すると、複数の業者へ見積もりを依頼する方も多いでしょう。
例えば、
A社:150万円
B社:175万円
C社:190万円
という見積もりが届けば、150万円のA社が一番安く見えます。
しかし、解体工事では総額だけを比較しても正しい判断ができないことがあります。
A社には庭木やブロック塀の撤去が入っておらず、B社には含まれているかもしれません。
アスベストの事前調査費や残置物処分、整地費などが別途になっているケースもあります。
富士市も公式の「空き家管理ガイド」で、解体費用は複数社の見積もりを取り比較し、建物本体だけでなく、室内の荷物、塀、樹木、浄化槽などを撤去する場合は、それらが見積もりに含まれているか確認するよう案内しています。
この記事では、富士市で解体工事の見積書を比較するときに確認したい項目と、追加費用を防ぐための見方を分かりやすく解説します。
解体見積もりは総額だけで比較しない
解体工事の見積もりで最も避けたいのが、
「一番安いから」という理由だけで業者を決めること
です。
例えば2社から次の見積もりが届いたとします。
| 業者 | 見積金額 |
| A社 | 150万円 |
| B社 | 180万円 |
これだけを見るとA社が30万円安く見えます。
しかし内容を確認すると、
A社は、
- 建物本体
- 基礎
のみ。
B社は、
- 建物本体
- 基礎
- ブロック塀
- カーポート
- 庭木
- 整地
まで含まれているかもしれません。
この場合、A社へ後から付帯工事を追加すると、最終金額が逆転する可能性があります。
そのため、相見積もりではまず、
「同じものを壊す見積もりになっているか」
をそろえることが大切です。
富士市で解体見積書を比較する8つのポイント

1.建物本体の解体範囲
最初に確認するのは建物本体です。
見積書には、
- 木造
- 鉄骨造
- RC造
- 延床面積
- 階数
などが正しく記載されているか確認します。
特に増築を繰り返している住宅では、登記面積と現況が異なる場合があります。
見積もりを比較する際は、各社が同じ建物面積・構造で計算しているか確認してください。
2.基礎撤去
「建物解体」という表記だけでは、基礎まで含まれているか分からない場合があります。
一般的な住宅解体では基礎も撤去しますが、見積書では、
- 建物上屋
- 基礎
- 土間
などが別項目になっていることもあります。
建替えや土地売却を予定している場合は、基礎撤去の範囲が特に重要です。
3.付帯工事

解体費用で差が出やすいのが、建物以外の撤去です。
例えば、
- ブロック塀
- フェンス
- 門扉
- カーポート
- 物置
- 土間コンクリート
- 庭木
- 庭石
- 擁壁
- 浄化槽
- 井戸
などがあります。
富士市の空き家管理ガイドでも、建物本体だけでなく、塀・樹木・浄化槽などを撤去する場合は、見積もりに含まれているか確認するよう案内しています。
例えば、
A社:建物+基礎=150万円
B社:建物+基礎+外構=175万円
なら、単純に「B社は25万円高い」とは判断できません。
4.残置物処分

相続した実家や長期間空き家だった住宅では、
- 家具
- 家電
- 布団
- 食器
- 衣類
- 本
- 仏壇
- 日用品
などが残っていることがあります。
これらは「残置物」と呼ばれます。
残置物の処分費が、
- 解体費に含まれている
- 別途見積もり
- 施主側で処分
のどれなのか確認しましょう。
富士市も、室内の荷物を処分する場合は解体見積もりに含まれているか確認するよう案内しています。
自分で処分できる物を先に整理すれば費用を抑えられる場合もありますが、処分方法は品目によって異なります。
5.廃材の運搬・処分
解体すると、
- 木材
- コンクリート
- 金属
- 石膏ボード
- ガラス
- プラスチック
など多くの廃材が発生します。
見積書では、
「解体費」だけではなく、廃材の運搬・処分費がどこに含まれているか
を確認しましょう。
「廃材処分費一式」となっている場合は、
- 運搬費を含むのか
- 処分費を含むのか
- どの廃材を対象としているのか
を確認すると比較しやすくなります。
6.アスベスト事前調査

現在の解体工事では、建築物の規模にかかわらず、原則として工事前にアスベストの事前調査が必要です。
厚生労働省の石綿総合情報ポータルサイトでも、解体工事の発注者に対し、見積もり段階で石綿の事前調査費用が計上されているか確認するよう案内しています。
事前調査費としては、
- 書面調査
- 現地調査
- 必要に応じた分析調査
- 調査報告書作成
などが考えられます。
そのため、
「アスベスト調査費が見積書のどこに入っているか」
は必ず確認したいポイントです。
アスベスト含有建材が確認された場合は、通常の解体費とは別に除去・処理費用が発生する可能性があります。
7.整地

建物を解体した後は土地を整えます。
ただし、「整地」という言葉だけでは仕上がりが分かりません。
例えば、
- 重機で平らにする
- 砕石を敷く
- 土を入れ替える
- 駐車場として使える状態にする
では作業内容が異なります。
売却するのか、建替えるのか、しばらく更地で保有するのかによっても必要な仕上げが変わります。
見積もりでは、
「整地とは具体的にどこまで行うのか」
を確認しましょう。
8.追加費用の条件
見積書で特に確認したいのが、
「別途」
「追加」
「実費」
「発生時」
と書かれた項目です。
例えば、
- 地中埋設物
- アスベスト
- 想定外の基礎
- 井戸
- 浄化槽
- 大量の残置物
などは、事前に全て確認できない場合があります。
追加費用が発生する可能性自体が問題なのではありません。
重要なのは、
何が起きたら追加になるのか
追加工事を行う前に施主へ確認するのか
が決まっていることです。
解体見積書の比較表を作る
複数社を比較するときは、次のように一覧にすると分かりやすくなります。
| 比較項目 | A社 | B社 | C社 |
| 建物本体 | ○ | ○ | ○ |
| 基礎 | ○ | ○ | ○ |
| 足場・養生 | ○ | ○ | ○ |
| ブロック塀 | × | ○ | ○ |
| カーポート | × | ○ | ○ |
| 庭木 | 別途 | ○ | ○ |
| 残置物 | 別途 | 別途 | ○ |
| アスベスト事前調査 | ○ | ○ | 要確認 |
| 廃材処分 | ○ | ○ | ○ |
| 整地 | ○ | ○ | ○ |
| 地中埋設物 | 別途 | 別途 | 別途 |
| 見積総額 | 150万円 | 175万円 | 190万円 |
こうすると、
「A社が安い」
ではなく、
「A社は工事範囲が狭いから安い」
という見方ができます。
「一式」という見積もりは内容を確認する
解体見積書には、
「木造住宅解体工事 一式」
と書かれていることがあります。
「一式」という表記そのものが問題というわけではありません。
ただし、
- 数量
- 面積
- 単価
- 工事範囲
がほとんど分からない見積書では、他社との比較が難しくなります。
例えば、
建物解体 一式 150万円
だけの場合、
- 基礎を含むのか
- 養生を含むのか
- 廃材処分を含むのか
- 整地を含むのか
が分かりません。
疑問があれば契約前に確認しましょう。
地中埋設物の追加費用はどう確認する?

解体見積もりで完全に金額を確定しにくい項目の一つが地中埋設物です。
建物を撤去して地面を掘ったとき、
- 古いコンクリート
- 昔の基礎
- 浄化槽
- 配管
- 建築廃材
などが見つかることがあります。
地中なので、現地調査でも事前に確認できないケースがあります。
そのため見積書で、
「地中埋設物は別途」
となっていること自体は珍しくありません。
確認したいのはその後の手順です。
例えば、
発見
↓
写真で施主へ報告
↓
撤去方法・金額を説明
↓
施主承認
↓
撤去
という流れなら、知らないうちに追加費用が発生するリスクを抑えられます。
契約前に、
「地中埋設物が出た場合は、撤去前に金額を教えてもらえますか?」
と確認しておきましょう。
アスベスト調査費が見積もりにあるか確認する
アスベストについては、
「古い家だけの問題」
と考えない方がよいでしょう。
解体工事では、原則として工事前にアスベスト含有の有無を調査する必要があります。
富士市では、建築物の解体床面積が80㎡以上の場合など一定規模以上の工事について、事前調査結果の報告が必要です。また、建築物の事前調査は有資格者等が行う必要があります。
厚生労働省も、施主に対し、
見積もりに石綿事前調査費が計上されていること
を確認するよう案内しています。
見積書では、
- アスベスト事前調査
- 石綿事前調査
- 石綿分析調査
などの項目を確認してください。
なお、分析調査は必ず発生するとは限りません。
書面・目視調査で含有の有無を判断できない建材がある場合などに必要になります。
富士市では80㎡以上の解体で建設リサイクル法の届出が必要
解体見積もりを比較するときは、工事そのものだけでなく必要な手続きも確認しましょう。
富士市では、床面積の合計が80㎡以上の建築物を解体する場合、建設リサイクル法の対象になります。
対象工事では、
- コンクリート
- コンクリートと鉄から成る建材
- 木材
- アスファルト・コンクリート
などの特定建設資材について、分別解体や再資源化等が求められます。
富士市内の建築物の解体工事では、建築土地対策課が届出窓口です。
見積もり時には、
「建設リサイクル法の対象になりますか?」
「届出はどのように進めますか?」
と確認しておくとよいでしょう。
解体業者の許可・登録も確認する
見積書だけでなく、業者そのものも確認しましょう。
静岡県内で解体工事業を営む場合、原則として静岡県知事による解体工事業登録が必要です。
ただし、
- 土木工事業
- 建築工事業
- 解体工事業
のいずれかについて建設業許可を持つ事業者は、別途解体工事業登録を受ける必要はありません。
富士市・富士宮市の解体工事業登録は、静岡県富士土木事務所の管轄です。
相見積もりでは価格だけでなく、
必要な許可・登録を確認できるか
も業者選びの一つの基準になります。
相見積もりで業者に同じ条件を伝える
比較しやすい見積書をもらうには、依頼するときの条件をそろえることも大切です。
例えば、3社すべてに、
- 母屋を撤去
- 物置を撤去
- カーポートを撤去
- 北側のブロック塀は残す
- 庭木はすべて撤去
- 家具は施主側で処分
- 解体後は建替え予定
と同じ条件を伝えます。
A社には「庭も全部お願いします」と伝え、B社には何も伝えていなければ、正確な比較はできません。
可能であれば、
撤去するもの
残すもの
を簡単に一覧にして各社へ渡すとよいでしょう。
見積もりを依頼する前に確認しておきたい資料や情報については、関連記事「富士宮市で解体工事の見積もりを取る前に準備したい7つのこと」で詳しく紹介しています。
最安値より「最終的にいくらになるか」で判断する
解体見積もりで見るべきなのは、
契約時の金額だけではありません。
最終的には、
当初見積額+追加工事
が実際の支払額になります。
例えば、
A社
見積額:150万円
追加:40万円
最終:190万円
B社
見積額:175万円
追加:5万円
最終:180万円
なら、当初高かったB社の方が最終的には安くなります。
もちろん工事前に全ての追加費用を予測できるわけではありません。
だからこそ、
- 何が見積もりに含まれているか
- 何が別途なのか
- 追加費用はどのような場合に発生するか
を確認することが大切です。
富士市の空き家解体では自治体も「複数見積もり」を案内
富士市は「空き家管理ガイド」の中で、解体業者を選ぶ際には、
複数の業者から見積もりを取り、比較すること
を案内しています。
さらに、
- 建物本体
- 部屋の荷物
- 塀
- 樹木
- 浄化槽
などについても、撤去する場合は見積もりに含まれているか確認するよう示しています。
これは空き家だけでなく、建替えや土地売却を目的とした解体工事でも参考になる考え方です。
「何社取ればよいか」だけにこだわるより、比較できる見積書になっているかを重視しましょう。
解体後の予定も見積もり時に伝える
解体見積もりを依頼するときは、
「全部壊してください」
だけではなく、
解体後に何をする予定なのか
も伝えましょう。
例えば建替えなら、
- 水道設備
- 外構
- 擁壁
- 境界部分
などを残した方がよい場合があります。
土地売却なら、ブロック塀や樹木などをどこまで撤去するかを不動産会社と相談した方がよいケースもあります。
富士市も、空き家を土地ごと売却する場合について、建物の状態や購入者の希望によって「解体してから売る」「現状で売る」のどちらがよいかは一概に言えず、不動産業者と相談するよう案内しています。
つまり、
見積もりを取る前に、解体後を考える
ことも費用の無駄を防ぐポイントです。
ファイブ解体を運営する株式会社ファイブワンは、総合建設業「明徳建設株式会社」のグループ企業です。
そのため、建物を壊すことだけではなく、建替えや土地利用など解体後の計画まで見据えて工事範囲を考えることを大切にしています。
まとめ
富士市で解体工事の見積もりを比較するときは、総額だけで判断しないことが大切です。
特に確認したいのは、
- 建物本体の範囲
- 基礎撤去
- ブロック塀・庭木などの付帯工事
- 残置物処分
- 廃材運搬・処分
- アスベスト事前調査
- 整地
- 追加費用の条件
です。
そして、
「各社が同じ工事内容を見積もっているか」
をそろえて比較してください。
富士市も公式ガイドで複数業者の見積もり比較を推奨し、建物以外の撤去物まで見積もりに含まれているか確認するよう案内しています。
解体工事では「一番安い見積もり」より、工事範囲と追加費用まで理解したうえで納得できる見積もりを選ぶことが重要です。
富士市・富士宮市で、
「見積書をもらったけれど、金額が違いすぎて比較できない」
「どこまで解体費に含まれているのか分からない」
「解体後に建替えるので、残した方がよいものも相談したい」
という場合は、総額だけではなく工事範囲から整理してみてください。

ファイブ解体では、建物を壊すことだけを前提にせず、解体後の建替えや土地利用まで含めて工事内容を考えることを大切にしています。
見積もりを検討する際も、「いくらかかるか」とあわせて「何が含まれているか」を確認し、自分の計画に合った解体内容を検討してみてください。

