解体工事の追加費用が発生しやすい7つのケースと対策
解体工事で追加費用が発生するのはなぜ?地中埋設物、アスベスト、残置物、付帯工事など代表的な7つの原因と、契約前に確認したいポイントを解説。富士宮市・富士市で解体を検討中の方にも分かりやすく紹介します。

「解体工事を頼んだら、あとから追加料金を請求されることはある?」
初めて解体工事を依頼する方にとって、見積金額から費用が増えないかは気になるところでしょう。
解体工事では、工事前の現地調査だけでは確認できないものが見つかる場合があります。代表的なのが、地中に埋まったコンクリートや古い基礎、建物内部に隠れた建材などです。
一方で、見積もり時の確認不足や「どこまで解体するのか」という認識のずれによって、工事開始後に金額が変わるケースもあります。
そのため、「追加費用が発生した=おかしい」とも、「解体工事なら追加請求は仕方がない」とも一概には判断できません。
この記事では、解体工事で追加費用が発生しやすい7つのケースと、見積もり・契約時に確認しておきたいポイントを解説します。
富士宮市・富士市で住宅や空き家の解体を検討している方も、契約前のチェックにお役立てください。
解体工事で追加費用が発生するのはなぜ?
解体工事の見積もりは、現地調査で確認できる建物や敷地条件をもとに作成します。
しかし、建物を壊したり地面を掘ったりしなければ確認できない部分もあります。
代表的なのは、
- 地中に埋まった古い基礎
- コンクリートガラ
- 使用されなくなった浄化槽
- 建物内部の建材
- 過去の増改築部分
などです。
こうしたものが見積もり後に判明すると、撤去作業や廃棄物処理が追加となるため、費用が変わる場合があります。
一方、建物本体以外の塀や物置などについて「撤去すると思っていた」「見積もりには含まれていなかった」という認識違いから追加費用になるケースもあります。
つまり、追加費用には、
工事前には確認することが難しかったもの
と、
見積もり・契約時に確認しておけば防ぎやすかったもの
があります。
この違いを知っておくと、追加請求があったときにも理由を判断しやすくなります。
追加費用が発生しやすい7つのケース
1.地中埋設物が見つかった

解体工事の追加費用で特に注意したいのが、地中埋設物です。
地中埋設物とは、地面の中に残っている人工物などを指します。
例えば、
- 以前建っていた建物の基礎
- コンクリート片
- レンガや瓦
- 古い配管
- 使用されなくなった浄化槽
- 古い井戸
- 建築廃材
などが考えられます。
現在の建物を解体して基礎を撤去した後に初めて見つかるものもあり、通常の現地調査では地面の中まで完全に把握できません。
地中埋設物が見つかった場合には、掘削・撤去・運搬・処分などの作業が増えます。
そのため見積もり時には、
「地中埋設物が見つかった場合は別途費用になるのか」
「追加作業の前に写真や見積書を提示してもらえるか」
を確認しておきましょう。
追加費用の金額は、埋設物の種類・大きさ・量・深さ・処分方法によって大きく変わるため、本記事では一律の金額は示しません。
2.アスベスト含有建材への追加対応が必要になった
アスベスト(石綿)も、解体費用が変わる要因の一つです。
現在、建築物の解体・改修を行う場合は、工事前にアスベスト含有建材の有無を調査する必要があります。
さらに、建築物の解体部分の床面積が80㎡以上の場合は、アスベストの有無にかかわらず事前調査結果の報告対象です。(詳細はこちら)
2023年10月1日以降に着工する建築物の解体・改修工事では、原則として必要な資格を持つ者による事前調査も求められています。
アスベスト含有建材が確認されれば、その種類や状態に応じた飛散防止措置や除去方法が必要となり、通常の解体工事とは工程や処理方法が変わります。
ただし、ここで注意したいのは、
「古い建物だから工事中に突然アスベスト費用が追加されても仕方がない」
と単純に考えないことです。
解体前には法令に基づく事前調査があります。
見積もりを確認するときは、
- アスベスト事前調査費が含まれているか
- 分析調査が必要になった場合の費用
- 含有が判明した場合の扱い
- 除去工事は別見積もりになるのか
まで確認しておくとよいでしょう。
3.見積もり時より残置物が増えた
家の中に残された家具・日用品などは「残置物」と呼ばれます。
例えば、
- タンス
- ベッド
- ソファ
- 衣類
- 食器
- 日用品
- 家電製品
などです。
見積もり時に「家の中は空にして引き渡す」という前提だったにもかかわらず、工事開始時に大量の家財が残っていれば、処分作業が追加される可能性があります。
残置物は、建物を解体して発生する廃材とは扱いが異なるものもあります。
そのため、処分方法については事前に解体業者へ確認しておきましょう。
富士宮市・富士市では家庭ごみの処分方法も異なる
解体前に自分で家財を整理する場合は、所在地の自治体ルールを確認します。
富士宮市では、こたつやソファなど一部の大型品について粗大ごみ収集があり、指定日は3か月に1回とされています。品目によって処理方法が異なるため、市の案内を確認する必要があります。
一方、富士市では木製家具やソファなどを粗大ごみとして扱っており、新環境クリーンセンターへの家庭ごみの直接持込みは前日までの予約が必要です。
このように、富士宮市と富士市でも処分方法は同じではありません。
空き家や実家の家財を自分で片付ける場合は、工事直前ではなく、余裕を持って自治体の分別・収集ルールを確認しておくと進めやすくなります。
4.塀・物置・庭木などが見積もりに含まれていなかった
「家を全部壊してほしい」と伝えたつもりでも、見積書上では住宅本体だけが対象になっている場合があります。
建物本体以外の撤去は「付帯工事」として分けられることがあるためです。
付帯物には、
- ブロック塀
- フェンス
- カーポート
- 物置
- ウッドデッキ
- 庭木
- 庭石
- 門柱
- 土間コンクリート
などがあります。
例えば、契約後に
「この物置も撤去してほしい」
「駐車場のコンクリートも全部撤去したい」
と追加すれば、その分の工事費が増えることがあります。
逆に建替えで再利用する塀や樹木がある場合は、誤って撤去しないよう明確にしておく必要があります。
現地調査では、「撤去するもの」「残すもの」を一緒に確認することが大切です。
5.建物の構造や解体範囲が想定と違った
古い住宅では、図面と現在の建物が一致していないケースがあります。
例えば、
- 過去に増築している
- 一部だけ鉄骨が使われている
- 後から物置や倉庫を接続している
- 屋根材が重ねて施工されている
- 建物面積が資料と違う
などです。
実際の構造や撤去量が見積もり時の想定より増えれば、必要な人員・重機・処分量も変わります。
特に相続した古い実家では、所有者自身が過去のリフォームや増築を把握していないこともあります。
建築図面やリフォーム記録が残っている場合は、見積もり時に業者へ提示すると判断材料になります。
6.道路・搬出条件によって作業方法が変わった
解体工事では、建物だけでなく敷地周辺の状況も費用に影響します。
例えば、
- 重機が敷地に入れない
- トラックを建物近くまで寄せられない
- 搬出経路が想定より狭い
- 電線などにより大型重機を使用できない
場合です。
通常の重機が使えなければ、小型重機や手作業を増やす必要があります。
また、廃材をその場でトラックへ積み込めず、別の場所まで小運搬する工程が加わるケースもあります。
ただし、道路幅や敷地入口などは現地調査で確認できる場合が多い項目です。
そのため、
現地調査時に確認できた道路条件を理由として、何の説明もなく後から追加請求された場合には、費用が増えた具体的な理由を確認する
ことをおすすめします。
7.施主から追加工事を依頼した
解体中に施主側から工事内容を変更すれば、当然ながら追加費用が生じることがあります。
例えば、
「最初は残す予定だった塀も撤去したい」
「庭木も全部処分してほしい」
「土間コンクリートも撤去してほしい」
と変更した場合です。
このような追加費用は比較的分かりやすいものですが、口頭だけで依頼すると、
「いくら増えるのか聞いていなかった」
というトラブルにつながります。
追加工事を頼む場合は、作業前に、
- 追加する工事内容
- 金額
- 工期への影響
を確認してから依頼するとよいでしょう。
追加費用が発生しても不自然ではないケース・確認したいケース
追加費用が提示されたときは、「理由」と「事前に把握できたか」を整理すると判断しやすくなります。
| 状況 | 確認の考え方 |
| 地中から予測困難な埋設物が発見された | 追加費用が生じる可能性がある |
| 事前調査後に追加のアスベスト対応が必要になった | 調査内容・追加作業の根拠を確認 |
| 施主が工事内容を追加した | 追加費用が生じる可能性が高い |
| 見積もり時より残置物が増えた | 契約時の条件を確認 |
| 最初から見えていた塀を「想定外」とされた | 見積範囲・現地調査内容を確認 |
| 業者の積算漏れのみを理由に請求された | 契約内容を確認 |
| 説明なしに追加工事をして後から請求された | 作業内容・契約・承認経緯を確認 |
ポイントは、「追加費用があるかないか」だけで業者を判断しないことです。
工事を始めなければ分からない条件はあります。
一方で、追加費用が発生したときに、
「何が見つかったのか」
「なぜ当初の見積もりに含められなかったのか」
「どの作業にいくら必要なのか」
を説明してもらえることは重要です。
追加請求のトラブルを減らす5つの対策
追加費用を完全にゼロにすることは難しくても、事前準備によってトラブルの可能性は減らせます。
解体工事の見積もりを依頼する前に、建物の資料や撤去範囲を整理しておくと、工事内容の認識違いを減らしやすくなります。
関連記事:富士宮市で解体工事の見積もりを取る前に準備するもの
1.現地調査をしてもらう

写真や電話だけでは、
- 道路幅
- 隣家との距離
- 外構
- 庭木
- 建物の状態
- 重機の搬入経路
まで正確には判断しにくいものです。
正式な見積もりを検討するときは、現地を確認してもらいましょう。
2.「一式」の内容を確認する

「木造住宅解体工事 一式」
だけでは、どこまで含まれているのか判断できません。
少なくとも、
- 建物本体
- 基礎
- 養生
- 廃材運搬・処分
- 外構
- 整地
- アスベスト調査
などの扱いは確認しておきたいところです。
3.追加費用が発生する条件を契約前に聞く
契約前に、
「この見積金額から追加になる可能性があるのは、どんな場合ですか?」
と確認してみましょう。
地中埋設物など、事前に予測できない項目について説明があれば、工事開始後も判断しやすくなります。
4.追加工事は承認してから進めてもらう
想定外のものが見つかった場合は、
発見 → 状況確認 → 金額確認 → 施主承認 → 作業
という流れにできるか確認しておきます。
写真を残してもらえば、遠方から実家の解体を依頼する場合にも状況を把握しやすくなります。
5.相見積もりでは「総額」だけを比べない
A社が150万円、B社が170万円だったとしても、必ずしもA社の方が安いとは限りません。
A社では外構や残置物が別途で、B社では含まれていることも考えられます。
見積もりを比較するときは、
同じ工事範囲で比較できているか
を確認しましょう。
富士宮市・富士市で解体するときに確認したい制度
解体工事では、追加費用だけでなく法令上の手続きも確認しておく必要があります。
延床面積80㎡以上は建設リサイクル法の対象になる可能性がある
富士宮市では、建築物の解体工事について延床面積80㎡以上が建設リサイクル法の対象工事です。
木材、コンクリートなどの特定建設資材について、分別解体・再資源化が求められます。届出は原則として発注者または自主施工者が行います。
富士市でも同様に、建築物の解体は床面積80㎡以上が対象です。富士市内の建築物については、都市整備部建築土地対策課が届出窓口として案内されています。
アスベストの事前調査は80㎡未満でも必要
ここは混同しやすいところです。
アスベストについて、80㎡未満なら調査しなくてよいわけではありません。
建物の解体・改修では事前調査が必要で、80㎡という基準は調査結果の報告義務に関係するものです。80㎡未満で報告対象にならない工事でも、事前調査そのものは必要です。
見積もりを比較するときには、法令対応に必要な作業がどこまで含まれているのかも確認しましょう。
解体費用だけでなく「その後」まで決めておく
追加費用を避けるという意味でも、解体後の予定を先に整理しておくことには意味があります。
例えば建替えなら、
- 既存の塀を残すか
- 庭木を残すか
- 土間を撤去するか
- 給排水設備をどうするか
によって解体範囲が変わります。
土地を売却するなら、
- 建物だけを撤去するのか
- 物置や塀まで撤去するのか
- そもそも解体してから売却するべきか
を検討する必要があります。
つまり、解体工事だけを先に決めてしまうと、後から「これも撤去したい」「これは残せばよかった」となり、余計な工事が発生する可能性があります。
ファイブ解体は株式会社ファイブワンが運営する解体サービスで、株式会社ファイブワンは総合建設業「明徳建設株式会社」のグループ企業です。
そのため、建物を壊すことだけではなく、建替えや土地活用など解体後の予定まで踏まえて考える視点を大切にしています。

まとめ
解体工事で追加費用が発生しやすいのは、
- 地中埋設物
- アスベストへの追加対応
- 残置物の増加
- 付帯物の見積もり漏れ・追加撤去
- 建物構造や解体範囲の相違
- 道路・搬出条件による作業変更
- 施主からの追加工事
などです。
特に地中埋設物のように、工事前には確認することが難しいものがあります。
一方、塀・物置・庭木や残置物などは、現地調査や見積書の確認によって認識違いを減らせる項目です。
追加費用への一番の対策は、単に「追加料金なし」と書かれた業者を探すことではありません。
何が見積もりに含まれ、何が追加になる可能性があり、その場合どのように確認してから工事を進めるのかを契約前に明確にすることが大切です。
「見積もりをもらったけれど、追加料金が発生する条件が分からない」
「古い実家なので、地中埋設物やアスベストが心配」
「建物だけでなく、塀や庭までどこを撤去すればよいか迷っている」
という場合は、契約前に工事範囲を整理しておくと判断しやすくなります。
ファイブ解体では、解体することだけを前提にするのではなく、建替え・土地活用など解体後の予定も含めて工事内容を考える視点を大切にしています。
富士宮市・富士市周辺で解体を検討している方は、「まだ解体するか決めていない」という段階でも、まず建物や土地の状況を整理するところからご相談ください。


